ネブライザー吸入について

喘息児などに使用する吸入ネブライザーは、コロナ感染者の紛れ込みの可能性がある現在、コロナウイルス感染者が使用すると、ウイルスがエアロゾルに含まれて空中に拡散するために、ネブライザーの使用はひかえるべきであると言われています。日本小児アレルギー学会も、会員への配信メールで同様の指摘をし、喘息発作には定量噴霧式吸入器(pMDI)でスペーサーを用いた吸入方法が適切である旨通達しています。

今まで、家庭で喘息症状が出現した時にネブライザーを使用していた児は、現在は定量噴霧式吸入器(pMDI)に変更してスペーサーを使用しています。

ただし、1~2歳の乳幼児の喘息の急性増悪には、スペーサーの使用が不可能なケースもあり、状況によっては隔離の部屋で十分な換気をおこないながら、防護服(N95マスク着用)を使用しての吸入も考慮しています。また患者の動線にも配慮しています。