感染症情報(百日咳)

百日咳は今年(2018年)より全数把握疾患となり、発見したら全医療機関が保健所へ報告することとなりました。(これまでは当院のような指定された小児科
定点からの報告のみでした。)

さらに百日咳と報告される症例は臨床診断だけでなく、検査によって確定された症例のみの
報告となりました。

当院においては、この11月までに2桁の百日咳の確定例がありました。
国立感染症研究所が公表した中間報告と同様に、ほとんどが5歳以上~10歳未満
症例でした。しかも、全例が三種混合、四種混合を1期追加まで4回接種していました。

つまり、予防接種を4回接種しても5~10歳には百日咳の抗体が低下していく傾向にあることを示唆しています。
そのため幼稚園年長児(小学校入学前)に対して、三種混合ワクチンを任意接種することが勧められています。➡4~5年後には定期予防接種となる可能性があります。