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小児の新型コロナウイルス感染症に関する医学的知見の現状

小児の新型コロナウイルス感染症に関する医学的知見の現状(日本小児科学会予防接種・感染症対策委員会):

これまでに報告された小児(0~18歳)のコロナウイルス感染症の報告例から、小児の同感染症に関する医学的知見の現状を以下のようにまとめています。

◎コロナウイルス感染症患者の中で小児が占める割合は少なく、そのほとんどは家族内感染であります。
◎現時点では、学校や保育所におけるクラスターはないか、あるとしても極めてまれと考えられます。
◎小児では成人と比べて軽症で、死亡例はほとんどない。(岐阜県では5月3日以降コロナウイルス感染者は確認されておらず、10歳未満の患者は4名で、小学生2名、乳児2名です。乳児の2人は身辺に感染者がおり 1人は発熱(1日目)、1人は無症状で診断されています。)
◎コロナウイルスは鼻咽頭よりも便中に長期間そして大量に排泄されます。
飛沫感染、接触感染だけでなく、糞口感染の可能性もありますので、やはり手洗いが大事です。
◎小児のコロナウイルス感染症はほとんどの場合、成人と比べて軽症であることから、経過観察または対症療法で十分とされています。
◎コロナウイルス感染症罹患の妊娠・分娩において母子ともに予後は悪くなく、垂直感染はまれとされています。しかし、新生児の感染は重篤化する可能性もあります。