今年をふりかえって

今年もあとわずかとなりました。
医学は日々進歩していて、私たち医療に携わるものは常に
up to dateな最新情報を取り入れていかねばなりません。
昨日常識だったことが、今日は非常識なっていることもありえます。

今年は特に抗菌薬の適正な使用を考えながら診療した1年間でした。
風邪に抗菌薬は使用しませんが、突発性発疹や咽頭結膜熱以外で、
高熱が続く児はウイルスと細菌の混合感染なども考えなければなりません。

また、百日咳はこれまで患者を発見したら定点報告(各地域に小児科定点の
医療機関があります:当院も定点)することになっていましたが、
百日咳の発生は、定点報告されている数より実際にはもっと多いと考えられ、
来年から百日咳を診断したら全ての医療機関(内科も含む)が保健所に報告することが
義務づけられます。

さらに小児気管支喘息ガイドライン2017が3年ぶりに更新され発刊されました。
食物アレルギーも含めたアレルギー疾患の増加により、H29年、アレルギー疾患
対策推進に関わる基本指針が厚生労働大臣告示されました。
当院もこれまで以上にアレルギー疾患に対応して行く予定です。
食物アレルギーに対して平成30年4月より食物負荷試験を実施して行きます。