近年アレルギー性鼻炎に罹患しているこどもたちが増加しています。
低年齢児ではダニやハウスダストに過敏になって発症する通年性アレルギー性鼻炎が多く、年齢があがるにつれて季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)の児が多くなる傾向にあります。
ただし、最近は花粉症の発症も低年齢化しており、これまでは小学生くらいから発症する児が多かったのが現在は3~4歳の保育園児の発症もみられています。
検査
鼻汁を顕微鏡で検査する方法や血液検査などがあります。血液検査はスギ花粉やダニなどに、どれくらい感受性が高まっているかを知ることができます。
治療
一般的には抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤(最近は眠気が来ない薬が多くなっています)を使用、ときには点鼻薬を使用することもあります。
最近はスギ花粉やダニアレルギーに対して舌下免疫療法と呼ばれるアレルゲン免疫療法がおこなわれるようになっています。鼻水、鼻閉がつよく、睡眠が障害される場合や、勉強やものごとに集中することに支障をきたす場合はこの治療法が推奨されます。