新生児の赤ちゃんには風邪はうつらない??

新生児は免疫があるから風邪(いわゆるウイルス感染症によるかぜ症候群)はうつらないと誤解しているお母さんがときどきいらっしゃいます。

もちろん、新生児はお母さんの体から移行した免疫グロブリンという物質を豊富にもっています。でも、その免疫物質は限られた病気(はしか、風疹、おたふくかぜなど)に対して限られた期間だけしか効果をもっていません。

お母さんがかぜをひくことがあるように赤ちゃんもかぜをひいてしまいます。

家族の中で、咳、発熱などのかぜ症状のひとがいますと赤ちゃんにすぐ感染してしまいますので、風邪症状のあるひとは赤ちゃんに近づかないようにしましょう。

新生児の赤ちゃんは次の症状に注意しましょう。

発熱:明らかな発熱は入院精査が必要です。
:健康な新生児は絶対に咳はしません。新生児が咳をしはじめたら要注意です。

RSウイルスというウイルスに感染しますと急激に咳が激しくなり急性細気管支炎をおこしたりします。急性細気管支炎は人工呼吸器などの呼吸管理が必要となることもあります。
新生児の赤ちゃんが咳をしはじめたり、熱がでたりしたときは早めに医療機関に受診されることをおすすめします。

なお当クリニックでは3か月までの赤ちゃんは一般待合室とは別に隔離待合室でお待ちしていただいております。