インフルエンザワクチンの接種時期について

日本におけるインフルエンザの流行は原則として12月末から4月前半頃に集中しますが、その年の気候によっては1月から流行し始めたり、4月末のゴールデンウィークに近い時期まで流行することがあります。

したがって、流行期にインフルエンザ感染に耐えるだけの免疫力をつけておくようにワクチンの接種時期を考える必要があります。

インフルエンザワクチンの場合、接種をおこなってから予防に必要な抗体産生が得られるまでには約2~3週かかるとされています。そしてワクチン接種をしてからの抗体の効果持続期間は約3~4ヶ月間あるとされています。

以上のことから、11月~12月中旬までにワクチン接種を済ませておくことが望ましいとされています。ただし、いろいろな事情で接種が遅れるお子さんもおられると思いますが遅くとも12月末~1月初めまでに2回接種を済ませておくのがよいでしょう。

6か月~12才までは2回接種が原則ですが、13才以上は1回でも効果が期待できます。2回接種の場合、1~4週間あけて接種しますが、3~4週間あけるのが理想的とされています。(インフルエンザが流行し始めた場合は短い間隔で接種してもよいでしょう)

また、定期予防接種を予定している場合は間隔を適切にあければインフルエンザワクチンと交互または同時接種することが可能です。当院にご相談ください。